追悼法要「ともに祈る」のお知らせ

浄土宗自死者追悼法要「倶会一処~ともに生き、ともに祈る~」のお知らせページです。

2023年自死者追悼法要「ともに祈る」ご報告

雨に萌ゆる緑が風情を漂わせる季節となりました。
令和5年「倶会一処 ~ともに生き、ともに祈る~」のご報告を申し上げます。
時の記念日」の6月10日、大本山増上寺・安国殿にて追悼のご法要をお勤めいたしました。


時の記念日は、「初めて時計による時の報せが行われた」ことを記念して制定されました。流れゆく時間(とき)を大切に過ごして参りましょうという趣旨で作られた日本の記念日です。


コロナ下ではオンラインのみとさせていただいた法要は、昨年からオンラインと会場参加のハイブリッドで行えるようになり、今年も専門家の指導のもと手指消毒マスク等の感染対策を行いながら会場にて一緒に手を合わせることができました。

ご参加のお申し込みは会場参加・オンライン参加を合わせて計59件となり、当日現地には38名のご参列を賜りました。

当日は18名の僧侶・スタッフで、安心・安全におすごしいただけるようにと準備をしながらお迎えさせていただきました。

 

ご法要では、浄土宗のご本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)さまのご宝前にて、お経とともに、亡き方々のお名前を読み上げてご供養させていただきました。

大切な方を悼む方々と、有志の僧侶たちが共々に手を合わせ、「南無阿弥陀仏」のお念仏をお称えつつ、皆様がお届けくださった「亡き方へのメッセージ」をご本尊に奉納いたしました。

参列者のお席からは涙を流している様子も伝わってきました。僧侶一同、「日ごろのつらさ、心にしまっているものなどが、仏さまのやさしい慈悲の力で少しでも軽くなれば」と願いながら法要をおつとめいたしました。

 

実施後のアンケートからは、好意的なご感想や感謝のお言葉、また追悼法要という場で亡き方と向き合うことができるとのお声をいただきました。感謝申し上げます。

ただ、世の中には未だまみえぬ数多くのご遺族・ご朋友がおられます。お言葉を励みに、来年からもより良い法要にしていこうと志しました。


阿弥陀さまは、亡き方の様々なお心やご事情をつぶさに受け止めてくださる仏さまです。諸々を全てご存知の上で、亡き方の今までをねぎらってくださいます。そして、ご生前の様々なご不自由も消え、辛さも癒えていくのが「極楽浄土」という阿弥陀さまの国でございます。

日々の中で「いま、あのひとはどうしているんだろう」「つらかったのだろうな」「何かしてあげられたらよかったのに」など、多くの思いが去来することと存じます。

『今、亡き方は安らかなお浄土にいて、つらいこと、苦しいことはひとつもない』と、そのことを少しの支えにしていただければ、と思います。

 


明年も、この追悼法要をお勤めする予定でございます。

ご案内は2024年5月頃、お申込みいただいた方法へのご案内と、こちらのブログにてご案内します。

もしよろしければご参加いただければと存じます。

 

少しでも、お心安らかな時間が増しますよう、有志一同ご祈念申し上げます。

 

                               合掌